DNSサーバーで18禁サイトをブロックする方法

インターネット上には、多種多様なコンテンツが溢れていますが、その中には18歳未満の閲覧が適切でないアダルトサイト(18禁サイト)も数多く存在します。家庭や学校などで子どもたちがこれらのサイトにアクセスしないように管理することは、健全なネット利用環境を作るうえで非常に重要です。

そんなときに活躍するのが、DNSサーバーを活用したサイトブロックの仕組みです。特に注目されているのが、セキュリティとプライバシー保護に優れたDNS over HTTPS(DoH)対応の無料サービス「Cloudflare Family DNS」です。この記事では、このサービスを使って18禁サイトを効果的にブロックする方法をご紹介します。

DNSサーバーによるサイトブロックの仕組みとは?

DNS(Domain Name System)は、ウェブサイトのドメイン名をIPアドレスに変換するインターネットの「住所録」のような役割を持っています。通常、この仕組みを通じてサイトにアクセスしますが、DNSサーバー側で特定のドメイン名の解決を拒否することができれば、そのサイトへのアクセスを実質的に遮断できます。

つまり、DNSレベルで18禁サイトのドメインをブロックすれば、ブラウザや端末の種類を問わず幅広くアクセス制限が可能になるのです。

Cloudflare Family DNSとは?

Cloudflare Family DNSは、世界的なインターネットインフラ企業であるCloudflareが提供する無料のDNSサービスです。 「Family」バージョンでは、アダルトサイト(18禁サイト)やギャンブル、マルウェア配布サイトなどの有害サイトをDNSレベルで自動的にブロックする機能が搭載されています。さらに、DNS over HTTPS(DoH)にも対応しているため、DNS通信が暗号化されてプライバシーとセキュリティが強化されている点も大きな特徴です。

Cloudflare Family DNSの設定方法

Cloudflare Family DNSを使うには、端末やネットワーク機器のDNS設定を以下のアドレスに変更します。

  • IPv4アドレス:1.1.1.3(プライマリ) / 1.0.0.3(セカンダリ)
  • DoH(DNS over HTTPS)エンドポイント
    https://family.cloudflare-dns.com/dns-query

WindowsやmacOS、iOS、Androidのネットワーク設定画面でDNSアドレスを上記に変更するか、DoH対応のブラウザ設定にエンドポイントURLを登録してください。 さらに、Cloudflareの公式アプリ「1.1.1.1」をスマホに導入すれば、アプリ内で簡単にFamily DNSを選んで利用できます。

家庭内ネットワーク全体でブロックするには

より効果的な利用法として、家庭用Wi-FiルーターにCloudflare Family DNSを設定する方法があります。ルーターに設定することで、家の中のすべての端末が自動的に18禁サイトのブロック対象となり、管理が簡単かつ一元的に行えます。 お使いのルーターの管理画面にアクセスし、DNS設定欄に上記のFamily DNSアドレスを入力するだけで設定できます(ルーターによって設定方法は異なりますので、説明書やメーカーサイトをご確認ください)。

注意点と補足

DNSサーバーでのブロックは強力な対策ですが、100%完全に回避されないわけではありません。ユーザーがDNS設定を変更したり、VPNなどのサービスを利用すると回避されることがあります。そのため、ペアレンタルコントロールソフトや端末の利用制限と併用し、子どもとのコミュニケーションを大切にすることも必要です。

まとめ

Cloudflare Family DNSを利用したDNSサーバーレベルでの18禁サイトブロックは、設定が簡単で無料かつ高性能な手段です。特にDNS over HTTPS対応によって安全かつプライバシーに配慮した環境を作れるため、家庭や教育機関にとって理想的な選択肢となります。ぜひ本記事の手順を参考に、健全で安全なインターネット環境作りを始めてみてください。